研究内容の分類
基礎的研究
熱流体現象の普遍性の解明を目指した実験的研究
- 壁せん断流れにおける普遍的速度スケーリングと確率密度関数型について(乱流グループ)
- 高レイノルズ数乱流場の非等方性と普遍性について (乱流グループ)
- 超音波流速計を用いた液体金属流対流の巨視的構造(組織構造)と熱輸送との 関連に関する研究;経験的固有直交展開法・確率的予測法による解析
- 曳航水槽、大型風洞を用いた高レイノルズ数流れの解明と制御(乱流グループ)
- 粒子画像計測法による三次元速度場の計測とその精度の向上(FACグループ)
- 量子乱流、超流動ヘリウムの可視化および速度場の計測(超流動グループ)
- プラズマ乱流の統計解析、古典乱流の視点から(乱流グル―プ)
- 接触線挙動、濡れ性に関する界面現象(界面グループ)
(●は現在取り組んでいる課題)
応用的研究
エネルギーシステム内の熱流動
- 固有安全型炉(PIUS)の縮小モデル(高低差10m)の定常運転時の制御システムの構築、ポンプトリップ等の事故時の固有安全性に関する研究
- 高速増殖炉の実用化と安全性の向上のため、冷却材のガス巻き込み渦の発生機構の解明と計測法の確立
- 核融合炉の実現に貢献するため、プラズマと流体力学との学際研究(自然科学研究 機構連携事業)に参加し、プラズマの非局所輸送の解明に流体力学的知見から取り 組んでいる
- 界面活性剤による流動抵抗の低減と輸送効率の改善に関する研究(原油パイプ、天然ガスなどの輸送効率の改善をめざして)。熱伝達率改善への指針および地域熱供給システムへの応用
- 国際核融合材料照射施設(IFMIF)におけるリチウム噴流の界面不安定性の予測モデルの構築(界面グループ)
- 原子炉配管における流動加速腐食(FAC)機構の解明(FACグループ,数値計算グループ)
- ヒートパイプ、ヒートスプレッダを用いた熱輸送効率の改善(熱輸送グループ)
(●は現在取り組んでいる課題)
実験的研究
最先端の熱流動計測技術
- 超音波を用いた非接触、多点同時計測
⇒液体金属流れ、巨視的流動 - レーザー及び光学計測による液体自由界面形状の高速計測
⇒波状流のスラグ流への遷移条件、リップルの検出、気液界面物質輸送
- 中性子ラジオグラフィーの高精度化
⇒沸騰挙動解明、量子乱流への展開(超流動グループ,熱輸送グループ) - 色勾配情報を利用した二次元流体界面の非接触計測
⇒FBRガス巻き込み渦検出、自由界面不安定性の判定(界面グループ) - 粒子画像流速計測法による時系列3次元速度場の計測
⇒渦度の算出、複雑流動場、二相流動の可視化(FACグループ) - 流体乱流中の変動圧力の計測
⇒流体乱流の普遍則、微細渦構造の検出(乱流グループ) - 熱線風速計による高周波速度変動計測
⇒高レイノルズ数変動速度の測定、1次系配管内流動(乱流グループ)
(●は現在取り組んでいる課題)
数値解析的研究
スーパーコンピュータによる大規模数値計算
- 熱乱流場の巨視的流動パターン
- チャネル流れの直接数値計算(数値計算グループ,FACグループ)
- 高シュミット数乱流場の物質拡散係数と流動場の関係(数値計算グループ,FACグループ)
- オリフィス下流、エルボ管内の物質輸送のRANS、LES計算(数値計算グループ,FACグループ)
- IFMIF自由界面における定在波の生成と自由界面下の流動(界面グループ)
- 分子動力学による接触線挙動の解析(界面グループ,数値計算グループ)
(●は現在取り組んでいる課題)